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若手指揮者特集 その3: トゥガン・ソヒエフ(ソキエフ)

Posted by ジュスマルダホス on 22.2006 極私的マエストロ   4 comments   0 trackback
トゥガン・ソヒエフ(ソキエフ)
Tugan Sokhiev



*略歴*

1977年北オセチアのヴラジカフカス生まれ。
2001年までサンクト・ペテルブルク音楽院でイリヤ・ムーシン、ユーリ・テミルカーノフに師事。
2000年にプロコフィエフ国際指揮者コンクールで第1位。
その後ロシア国立響(State so. of Russiaという表記をされているが、どこの?)首席指揮者と北オセチア国立フィルの音楽監督をそれぞれ03年まで務める。
00-01年シーズンに『ラ・ボエーム』でアイスランド歌劇場にデビュー。
01年に『ランスへの旅』でマリインスキー劇場デビュー、02年と03年に『エフゲニー・オネーギン』で再登場。その後『金鶏』『イオランタ』『サムソンとデリラ』を指揮。
02年にはウェールズ・ナショナル・オペラにおいて『ラ・ボエーム』を指揮しイギリスデビュー。
03年にはマリインスキー劇場の引越し公演『エフゲニー・オネーギン』でメトロポリタン歌劇場にデビュー(赤文字はユウスケさんのご教示による訂正です)。
03-04年にかけてウェールズ・ナショナル・オペラ(WNO)の音楽監督。
04年には『3つのオレンジへの恋』でエクサンプロヴァンス音楽祭デビュー、
2003年から04年にかけてウェールズ・ナショナル・オペラ(WNO)の音楽監督。
2005年、トゥールーズ・キャピトル管の首席客演指揮者およびミュージック・アドヴァイザーに就任。
2006年にはプロ演劇・ダンス・音楽家組合から「今年の新星」賞

これまでに、デンマーク放送シンフォニエッタ、ストラスブール・フィル、モンペリエ国立管、トスカーナ管、ポルト国立管、ボーンマス響、ヴィーン放送響、フランス放送フィル、オスロ・フィル、フランクフルト放送響、スウェーデン放送響、ストックホルム・フィル、フィルハーモニア、シドニー響、フランス国立管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ミュンヘン・フィル、バイエルン州立管、バーミンガム市響、ベルリン・ドイツ響、BBCフィルなどを振っており、フィルハーモニア、スウェーデン放送響など再客演を要請するオケも多い。

http://www.askonasholt.co.uk/green/green/home.nsf/ArtistDetails/Tugan%20Sokhiev?OpenDocument&Click=
http://www.philharmonia.co.uk/thesoundexchange/backstage/tugan_sokhiev/tugan_sokhiev.html
http://www.onct.mairie-toulouse.fr/fr/tugan-sokhiev/
http://en.wikipedia.org/wiki/Tugan_Sokhiev



 マリインスキー劇場に早くから、そして頻繁に登場していることからも分かるように、やはり同郷出身のゲルギエフからは気に入られているようです。トゥールーズ・キャピトル管のインタビュー記事を見ると、ゲルギエフとは直接の師弟関係というわけではないようですが、サンクト・ペテルブルク時代にマリインスキーに出入りしており、相当お世話になったようです。

 ウェールズ・ナショナル・オペラ(WNO)ではエフゲニー・オネーギンでデビューし、音楽監督になったあとは主にロシアオペラシリーズをうけおっていましたが、04年に椿姫のキャストをめぐってトラブル、ソヒエフはプルミエと2日目のみを振って降板したそうです。いきなりの重責を担うには若すぎたようで、トラブルで辞任したにもかかわらずWNOの総監督は今後も彼を支援するとの意向を発表しており、彼の才能がいかに高くかわれているかが分かります。

 新天地であるプラッソン退任後のトゥールーズは音楽監督職、首席指揮者職をまだ置いていないため、ソヒエフが実質第1指揮者になっているようです。ちなみに06年9月にこのコンビでnaiveから新譜を出しました。展覧会の絵とチャイ4というなかなか彼らにふさわしいと思われるプログラムです。こちらで試聴ができますが、フランスオケのチャイ4はなかなか不思議な音がします。

http://www.naive.fr/artiste_coll.php?id=432



 ちなみにこのCD、日本では「初顔合わせの時から団員のハートをわしづかみにし、練習の際、指揮台の椅子に座る様子だけでも団員を魅了したというおそろしいカリスマ性の持ち主」と、ディストリビューターによるものすごいキャプションがついています。それがどれだけのものかは別としても、かなり期待をかけられていることが分かります。

参考:トゥールーズ国立管によるインタビュー記事
http://www.onct.mairie-toulouse.fr/tugan%2Dsokhiev/interview.php

 ここ数年でいきなり(でもないのかもしれませんが)引く手あまたのマエストロになっていますね。ゲルギエフかテミルカーノフの後継者としてマリインスキーかサンクト・ペテルブルク・フィルの音楽監督になるのも遠い話ではなさそうな気がします。

まだまだ続く若手指揮者特集、次は78年ラトヴィア生まれのアンドリス・ネルソンスです。


若手指揮者特集 その4: アンドリス・ネルソンス
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またしてもナクソスに心を読まれる ―クラッゲルードのシベリウス

Posted by ジュスマルダホス on 05.2006 極私的名盤   0 comments   0 trackback



シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調、セレナードト短調
シンディング:ヴァイオリン協奏曲第1番イ長調、ロマンスニ長調
ヘンニング・クラッゲルード(Vn.) ビャルテ・エンゲセト指揮 ボーンマス響

Naxos 8.557266


 3年ほど前、極私的百科全書のオケリンクがまだアメリカオケにまで手が回っていない頃、最後の砦を制覇すべく私は必死でアメリカオケのサイトの巡回をやっていた。当時からアメリカのオケサイトはやはり進んでおり、世界的に見たら当時そんなに多くなかった試聴コーナーが多かったのもやはりアメオケサイトだった。

 そんな中ノースダコタにあるビスマーク・マンダン響というオケの試聴コーナーでHenning Kraggerudというヴァイオリニストが弾くシベリウスの3楽章を偶然聞いた。ヴァイオリニストもオケも初耳だ。まあ地元の演奏家だろう。

 そのKraggerud氏の演奏は、ちょっと弾き飛ばしてしまって音程がふらつくところがあるけど、リズムの切れ味が鋭く、颯爽とした演奏だった。何よりも印象に残ったのは一流の演奏というわけではないのに、求心力がある、というところだった。激しくうまいわけじゃないのにこの深い印象はなんだろう、こんな演奏家がアメリカの地方にいるとはやはりアメリカは広いわ、そのうちナクソスとかアルテノヴァあたりからデビューしないかな、とか感心したり、薄い期待をしながらその演奏を聴いていた。

 いい演奏家じゃないか、そんなちょっとした充実感にひたりつつ、彼の名前もオケの名前も忘れてしまった。

 半年後くらいか、ナクソスニュースを見ていると、「ノルウェーの俊英、クラッゲルードがシベリウスとシンディングのコンチェルトを録音」という記事があった。クラッゲルード?・・・あっ、アメオケでシベリウス弾いてた人だ、と思い出した。

 またしてもだ。またしてもナクソスに心を読まれた。

 これはまあ私の勝手な妄想だが、ティントナーのブルックナー、ペトリ・サカリのシベリウス、シチェルバコフのラフマニノフ、ワイマールのリスト(これは最近ですが)など、この組み合わせで録音すればいいのにと思っていたものを悉く録音してくれたのだ。今度はまさかクラッゲルードとは・・・しかもノルウェーの人かいな。そりゃシベリウスを得意とするわけだ。

 録音が出ると、地味ながらいたるところで絶賛の嵐。プチ特集記事まで用意してくれたショップもあった。そんなにいいのか。

 そういうわけで全然近くはないけど、遠からぬ縁を感じたものでやはり私も買ってしまった。

 うーんなるほど。期待に違わない名演である。クラッゲルードの音のとり方は基本的にテヌート気味なのに弓の返しでたくみにアクセントをつけたりしてリズム感もあり、非常にヨコとタテのバランスがいい。滑らかで確実なボウイングと沸き立つリズムが完璧に融合している、とでも言ったらよいのだろうか。

 3年前試聴で聴いたときと明らかに違うのがテクニック。格段に上がっている。今回はリズムが跳ねても、強烈にアクセントをつけても決して音が雑にならない安定したテクニックを用意して勝負に挑んでいるのだ。ビスマーク・マンダンの試聴に比べてCDのほうが当然録音もよいわけだが、そのおかげでしっかり認識できたのが低音の太さ、豊かさである。高音もなかなか渋めのシルバートーンであり、男らしいヴァイオリンをたっぷり堪能することができる。

 そして何よりも心を打つのが、大らかで、自信たっぷりの身のこなしの中に顔を出す求心力である。太く厳しく、そしてカッコイイ。これこそまさにシベリウス。クラッゲルード万歳!

 ・・・と、恥ずかしげもなくクラッゲルードに萌えてしまったが、実は伴奏もかなりいい。ほしいときにほしい合いの手を入れてくれ、キメのところをバッチリ決めてくれるエンゲセトの手腕は見事なものである。これまでの演奏はどうもピンボケに聞こえるところがあり、まあシベリウスのスコアだし、ピンボケさせているのだろうと思っていたところもこの演奏は非常にクリアに演奏しており、初めて納得する箇所が多かった。それが如実に現れていたのが3楽章。リズム処理の巧さが際立っており、聞いていて心が躍る、メロディ裏のリズムが嫌味にならず聞こえるのが個人的にうれしい。ボーンマス響も初期のシベリウスに必要な北欧神話的鬱蒼感というか、ちょっとしたにごり気があり、曲との相性が非常にいい。

 シンディングのヴァイオリン協奏曲第1番も秘曲(現役盤はこれだけらしい)ながらなかなか印象的。冒頭からいきなり主題が出てくるが、これがブルッフのコンチェルト1番3楽章によく似ている。リズム中心のあの曲をもっと優美にして、1楽章にふさわしい内容の濃い曲に仕上げた感じである。2楽章は北欧神話的鬱蒼感たっぷりの短調バラードという感じ。曲のヤマがもう少し分かりやすければ一流のコンチェルトとして頻繁に演奏されるようになるだろうという思いを強く持つ佳曲である。もう少し聞き込んでみよう。

 というわけで今回もナクソスにやられてしまった。アンタらどれだけ人の好みをくすぐるねん。悔しいので今後も思いが通じるようにナクソスライブラリーに欠けている曲で、この人だったらいいなあというのを適当に書きなぐってみることにする。

・ジャン=クロード・カサドシュ指揮リール国立管のサン=サーンス交響曲全集。ルイ・ラングレ指揮リエージュフィルでもいいかな。
・上のコンビ+フィリップ・ビアンコーニのピアノでサン=サーンスのピアノ協奏曲全集。
・オンドジェイ・クカル指揮ブルノ国立フィルでドヴォジャーク交響曲全集。大穴でヤクブ・フルーシャ指揮でも面白いかも。働かされすぎて疲れた音のするスロヴァキアのオケは休ませて・・・
・ゾルターン・ペシュコーかタマーシュ・ヴァーシャーリ指揮でバルトークとコダーイ管弦楽曲集。
・アラン・ブリバエフ指揮カザフスタン国立響でボロディンの交響曲・管弦楽全集。働かされすぎて疲れた音のするモスクワ響は休ませて・・・
・パヴェル・コーガン指揮モスクワ国立響もしくはアレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮ボリショイ響(今だったらやってくれそうな気が)でハチャトゥリアンの交響曲全集。
・ユーリ・シモノフ指揮モスクワフィルでチャイコフスキー交響曲、管弦楽曲集&バレエ全曲

まだまだありそうですが、この辺にしておいて・・・

*おまけ*

クラッゲルード/ビスマーク・マンダン響のシベコン
http://www.bismarckmandansymphony.org/bmso_online.htm
3年ぶりに探してみたら同じページと同じ音源がまだありました

シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ死去

Posted by ジュスマルダホス on 04.2006 極私的マエストロ   0 comments   0 trackback
スイスのオペラ指揮者シルヴィオ・ヴァルヴィーゾが11月1日にアントウェルペンでお亡くなりになりました。享年82歳。




http://www.nytimes.com/2006/11/03/obituaries/03varviso.html?_r=1&oref=slogin
http://www.metoperafamily.org/operanews/news/pressrelease.aspx?id=1305


 06年の9月にフランデレン(フランダース)歌劇場で振ったトスカが最後の舞台だったようです。

 ヴァルヴィーゾという名前、そしてイタリアオペラの録音が多いことからこれまでなんとなくイタリアの指揮者だと思っていましたが、1924年にチューリヒで生まれ、生地とヴィーンで学び、ザンクトガレン歌劇場でスタートを切り、バーゼル歌劇場の首席を13年(1950-62)務め、1969年から1974年にかけてはバイロイトに登場するなど、活動範囲は確実にドイツ語圏ですね。他にはヴュルテンベルク歌劇場、シュトゥットガルト歌劇場、ストックホルム王立歌劇場、パリ・オペラ座のポストを歴任しており、客演でもバイエルン、ハンブルク、ベルリン・ドイツやサンフランシスコのほかヴィーンやメト(147回!出演したらしい)、コヴェントガーデンにも登場しているので、オペラ界ではメジャー街道を歩んでいたようですね。

 オペラの録音はそれなりに残っているようですが、オケ物の録音ではフィリップスから出たオペラ序曲・間奏曲集、ヴァーグナー序曲・前奏曲集(以上シュターツカペレ・ドレスデン)、デッカから出たプロコフィエフのバレエ「石の花」(スイス・ロマンド管)くらいしかなさそうですね。

 何とも私がいつも触れないレパートリーを生業にしているマエストロで、実は実際に聞いたことはないのですが、ちょっと気になっていたマエストロだったので取り上げてみました。訃報が呼び水となったのは残念ですが・・・オペラを本格的に聴くようになったら必ずお世話になるでしょう。

 詳しい経歴や紹介は以下にありますので、そちらをご参照ください。

日本語
http://www.asahi-net.or.jp/~RD6Y-TKB/Zurich003.html

英語
http://www.colbertartists.com/ArtistBio.asp?ID=36
http://en.wikipedia.org/wiki/Silvio_Varviso

ドイツ語
http://de.wikipedia.org/wiki/Silvio_Varviso

ディスコグラフィ
http://www.geocities.com/Vienna/Studio/2891/varviso-dis.htm


 それにしても晩年はバーゼルとコートダジュールに蟄居していたとは・・・ニースかカンヌのどこかですれ違っていたかもしれない、なんて想像もしてしまいます。

合掌。
  
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