Loading…

スポンサーサイト

Posted by ジュスマルダホス on --.-- スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お便り : モンゴルのオーケストラ情報

Posted by ジュスマルダホス on 20.2008 東西南北交響楽団   0 comments   0 trackback
先日、モンゴルのオーケストラについての情報をウランバートルに留学中の青木隆紘さんからいただきました。非常に興味深い情報なので、是非公開させてほしいと申し出たところ、こちらに掲載することを許可していただきましたので、モンゴルのオケ情報の部分のみ抽出して早速公表したいと思います。

------------------

 はじめまして。私はモンゴル国の首都ウランバートルに音楽史研究のため留学中の青木隆紘と申します。モンゴルのオーケストラに関してですが、サイトに掲載されています Mongolian State Philharmonic Symphony Orchestra の他に実はもう一つありまして、それはオペラ・バレエ劇場の付属交響楽団です。正式名称をモンゴル語から訳しますと国立オペラ・バレエ・アカデミック劇場交響楽団となり、英語表記はThe Symphony orchestra of the Mongolian State Academic Opera and Ballet Theaterですが、モンゴルでは組織名の英訳は一定せず資料によって(劇場自身の発行物であっても)ずれがあることもあるのでこれに関してはなんとも言えません。通常週に一回づつ演じられるオペラとバレエの公演に出演しており、時々特別演奏会などにも出演します(最近では日本モンゴル国交樹立35周年記念演奏会とモンゴル作曲家同盟創立50周年記念演奏会などに出演)。オペラ、バレエ以外の自主公演は見たことがありません。レパートリーはモンゴル人作曲のオペラ、バレエの他、ヴェルディ、プッチーニ、チャイコフスキー、アダン、モーツァルト、ロッシーニ、ビゼー、ドリーブ、アサフィエフなどです。現在、首席指揮者はN.トーライフー、常任指揮者J.ブレンベフ、そして日本人の奥山由美という方が出演されています(website: http://www.yumiokuyama.mn/ )。以前は劇場のウェブサイトもありましたがなくなってしまったようです。演奏はどうも毎回練習不足がひどく、また国からの補助金がかなり縮小されているのも響いているようです。

 サイトに掲載されていますモンゴル国立フィルハーモニック交響楽団の方ですが、定期公演がどうやらない模様で、たまにしか演奏会を見たことがありません。上記の歌劇場オーケストラとメンバーの重複の有無はわかりません。なおこの交響楽団は1957年放送交響楽団として設立後、1972年に「モンゴル国立フィルハーモニー」という他にジャズバンドやロックバンドも抱える(1992年から馬頭琴交響楽団も)大きな音楽組織の下部組織になりまして、現在の正式名称をモンゴル語から訳しますと国家賞受賞人民芸術家Ts.ナムスライジャブ記念モンゴル国立フィルハーモニー交響楽団となります。芸術監督・首席指揮者はN.ブテンバヤルです。
 
 国立フィルハーモニック交響楽団を歌劇場の座付きオーケストラとする情報もありますが、メンバーの重複があったとしても、二つとも組織として別です。

 なお両オーケストラともその演奏はCDでも聴くことができますが、モンゴル国内でしか売っているのを見たことがありません。ちなみにモンゴル人の作品を演奏したCDが現在でも5,6種類出回っています。

 この他、モンゴル国軍歌舞アカデミック・アンサンブル・エストラーダ交響楽団というビッグバンドに弦楽4部が足されたようなオーケストラがあります。民族楽器の分野では馬頭琴交響楽団の他に民族楽器のオーケストラ、アンサンブルがいくつかあり、また吹奏楽の軍楽隊も式典等でよく演奏を披露しています。

 モンゴルでオペラが根付いているのは他の旧ソ連圏と同じ理屈で、オペラ・バレエは社会主義時代から文化政策で重要な一角を占めてきたからです。最近は外国人が観光としてよく鑑賞しています。技術も資金も日本に比べても不足している感はあるのですが、羨ましいな、と思うのは月に少なくとも一作品か二作品はモンゴル人作曲家のオペラとバレエがそれぞれ演じられることです。日本よりも自国の作品を演じることに積極的です。その分モンゴル人のあからさまなナショナリズムに苛立つこともあったりしますが・・・・。朝青龍はオペラ好きとのことですが、実は彼はモンゴル国立サーカスを買収しています。モンゴルは1990年の民主化以降国営企業の民営化を急ピッチで進めてきている流れの中での出来事ですが、朝青龍の買収に対してはモンゴル国内は賛否両論です。モンゴルで基本的にクラシックのCDはモンゴル人の作品だけです。当地としてはそれらのCDは非常に高価で、外国人向けかもしれません。モンゴル人作曲家の交響曲やピアノ協奏曲、バレエ音楽などの他、民族楽器(馬頭琴や箏など)とオーケストラの協奏曲が聴けます。

 ちなみにモンゴルの現在のオペラハウスの建物は日本人抑留者(満州で捕虜になった人々が、ソ連からモンゴルの対日戦参戦への“ご褒美”として与えられました)が建設に携わったそうです。1998年には三枝成彰がモンゴルのオペラを観に行ったそうです。NHKスペシャルでもこのオペラ劇場が紹介されたこともあります。

------------------------

青木隆紘さん、情報提供ならびに掲載許可をしていただき、ありがとうございます。
スポンサーサイト


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://orcheseek.blog66.fc2.com/tb.php/52-8299f44f
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。